控え室に集合した私たち。総勢100名を越える大人数。
やっぱりこの悪天候では、中止になってしまうのだろうか。。
緊張が走る。
ひさしぶりにする『体育座り』でお話を聞く。
ところがこのとき私は正直頭の中が真っ白になっていた。
上の空というやつだ。
だって、「もうだめかもしれない」というマイナス思考がぐるぐると、
脳内を駆け巡るんだもの。
それだけ、今回このイベントに力を注いでいたのだ。
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9月吉日。
私のプロフィール写真とムービーを撮っていただいている、
427FOTO のヤマワキ氏(ヨコトリキャラバンズのメンバーでもある!)から、
「ヨコハマトリエンナーレで、サンバでブルーライトヨコハマを踊ってみないか」 と提案されたのだ。
私は 「ぜひともお願いします!」と 即答した。
…
以前、私は彼にこういうことを話していた。
「サンバを世の中のたくさんの人たちに知ってもらいたい。
だけどね、正直何をやったらいいのか、わーかーらーなーいーのーよー!!」
と。
この発言は、地球の真ん中で叫びたいくらい本音なんだけど、自分でもうっかりでした。
うかつすぎます。表現者あるまじき発言です。
でもね、どうしたらいいのかわからなかったのです。
サンバをはじめてから早いもので11年経過しました。
その中で芽生えてきた私自身の考える『サンバ像』があって、
それを形にするにはどうしたら良いかって真剣に考えてきたつもりでした。
だけど、この日本で知られている『サンバ像』とのギャップを埋めたい、
そういう気持ちだけが先走っていて
どうやって楽しいサンバを伝えればいいのか、そっちのほうに注力しないままできた。
ここで言う、ギャップとは↓
『サンバ』というと、よく知らない人は、
「裸で踊ってるの?」
とか
「お尻丸出しでピーヒャラドンドコ街を練り歩くお姉ちゃん、でしょ?」
とか
「羽根背負ってマラカス持ってピーピーピ、ピ、ピってやつ?」
とか、なんだかそういうイメージしか持たれていない。
私は、そーいうのを聞く度に残念な気持ちになっていた。
確かにお尻はかなり丸出し状態に見えますが、
そんなハレンチな格好で、街を練り歩いたりしますが、
ストッキング2重に穿いてますし、大事な部位は衣装で覆っているので見せてませんし、
衣装は水着みたいにペラペラじゃなくて針金とか入っているので鎧みたいに固いですし、
マラカス持たないですし、ボンゴ(※)も叩かないですし、
ピーピー笛吹く人は楽器隊の偉い人しか吹けないですし、
…とにかく、一般の皆さんの『サンバ』の解釈が、なにもかもが間違っている!!んです。
(※かの有名なマツケンサンバⅡの歌い出しは「♪叩けボン~ゴ~」ですが、ボンゴはサンバ楽器ではないのです!)
「たくさんの人たちに楽しんでもらいたい♪」
「ただの裸踊りじゃないんだよ~!」
「衣装はものすごく豪華絢爛なんだよー☆」
サ ン バ を も っ と メ ジ ャ ー な 文 化 に し た い !!
ヨコハマトリエンナーレ「秋空パフォーマンス」に出場するということは、
その願いに近づける素敵な企画だったのだ。
…
そしてそのための準備はしっかりしてきたつもりだ。
ブルーライトヨコハマの振付だって、何遍も教則映像を観て覚えたんだ!!
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ヨコトリキャラバンズのプロデューサーの小林氏がお話をされた。
ここに集まる全ての人が息をのんだでしょう。
諦めかけていた私の耳に入った言葉は、予想外の
「予定通り開催します!」でした。
控え室全体が、安堵のため息をついた瞬間だった。
「でも万が一、開催の時間に雨が降っていたら中止になります」
とのこと。
でも、そのときは仕方ない。
そうだよね、ここまで来たんだもの。最後の一瞬まで諦めちゃいけない!
そうだ、私、晴れ女だよ!!
がんばらなくちゃ!!
続いて、横浜市の鴇田氏と、
まことクラヴの部長兼ヨコトリキャラバンズ隊長の遠田誠氏が、
励ましのメッセージで、集まったみんなのやる気を奮い立たせてくださった。
外は雨のため、控え室内でブルーライトヨコハマのリハーサルの開始!
様々なジャンルのダンスチームがそれぞれ個性的な振付を考えてきて、
それぞれのスタイルでブルーライトヨコハマを踊る。
ジャズダンスあり、コンテンポラリーダンスあり、
ロックよさこいもあれば、ちっちゃな子供達ダンサーズもいる!!
ん?かっぽれ?…そのネーミングからは考えられないくらいカッコイイ舞いっぷり!
そして菩薩様もいらっしゃいました。ありがたや~。
この空間がなんとも言えないけど、素晴らしかった。
ジャンルは違えど、舞いは舞い。
ダンスという共通言語が、室内をほとばしる。
リハーサルでちょっぴり感動した私。
雨が止んで、ステージが実現できますように☆
そう祈りながら、私は衣装に着替えた。(つづく)